ルール |
装備について特徴的な装備は、主に撃ち合うための銃(エアソフトガン)と、その弾丸による負傷を防止するためのプロテクターなどがある。 靴については、山野を駆け回る事から動き易いトレッキングシューズか、軍用のブーツ等を履く場合が多い。一部のトレッキングシューズや運動靴などでは、靴底の厚さ・くるぶしの怪我防止・耐久性・滑り止めなどがない場合があるため不向きとされる。特に山中の斜面では非常に滑るため靴はしっかりした物の方が良いとされる。 不慮の事故を防ぐため、たとえ弾が入っていないエアソフトガンであってもゲーム以外で銃口を人や動物に向けない、使用するまで安全装置を掛けておく・マガジンを抜いておくなどが原則である。玩具の一種である遊戯銃とはいえ、怪我をしてしまう可能性のある物なので、適切な使用でのゲーム参加が望まれている。 事故や傷病に備えて、医薬品や 絆創膏 、洗浄用の水などを用意することもある。 ゴーグルなど保護具の着用義務遊戯銃であるエアソフトガンとはいえ、眼球を直撃すれば失明させる恐れがある為、サバイバルゲームに参加する者、観戦する者は必ず ゴーグル を着用しなくてはならないとレギュレーションで取り決めている事が多い。いくら他の装備をしっかりと整えていても、ゴーグルがなければゲームに参加できない場合が殆どである。 ゴーグルは最低でも目の周囲全体を覆うことができるものと規定しているレギュレーションが専らであり、ゲーム開始前にゴーグルに向かって弾を撃ち、破損しないことを確かめると定めている団体もある。 ゴーグルには透明な強化樹脂を防護レンズとしている物や、金網を使用した物があり、金網型は耐久性の高さや曇らない等の利点があるが、砕けたBB弾や砂埃などが網目をすり抜けてしまう場合もある。 強度や保護範囲の問題から、競泳用の水中眼鏡や、顔面に密着しない眼鏡型の保護具などで代用することはできないと定められている場合が多い。実銃射撃に用いるサングラス型のシューティンググラスも、強度は充分でも横から飛んでくる弾をガードできないため、サバイバルゲームに用いるのは不可とされる。 また、至近距離で被弾した場合に内出血等の怪我を負う場合があり、植物の枝葉などによる切り傷、転倒時の擦り傷軽減なども考慮して、長袖長ズボンや指先まで覆える手袋、ヘルメット等の防具の着用が推奨される場合もある。 ゲーム進行中のプレイヤーに間違われ誤射を受けた際の負傷を防止するため、たとえ 死亡 (後述)によってゲームへの参加権利を失っていても、フィールド内に居る限りゴーグルを外してはならないとされる場合が多い。 遊戯銃メーカーやパーツ供給メーカーから発売されるゴーグルのほか、軍用の防塵ゴーグルを使用する人もいれば、ペイントボール用に開発されたフルフェイスタイプ(お面型)を用いる人もいる。顔面全体を通気溝のあいた強化プラスチックなどで覆うタイプのものは、フェイスガードとも呼ばれる。 主力として使用する物はメインアーム、メインウェポン、補助的に使う目的の物をサイドアームと呼ぶ場合が多い。自動小銃型など大型の物をメイン、拳銃など小型の物を補助とする場合が多いが、身軽さを重視してあえて小型の装備をメインとするプレイヤーもおり、明確な区別は無い。 エアソフトガンであれば何でも良いという場合もあれば、拳銃型以外は使用不可のゲーム、同一の機種のみを使うワンメイクゲームなどもある。この他、実銃と同じ弾数しか携行してはならないといった、場面に合わせたレギュレーションが適用されることもある。 通常、エアーガンの威力に関しては、弾の重量と初速から計算できる物理学上の運動エネルギー値 ジュール (J)や、銃口から所定の距離を通過する際の メートル毎秒 (m/s)においてレギュレーションが設定されている場合が多い。 例えば、"0.2g弾を使用して80m/sまで"などの表記は、その開催されるゲームにおいてのレギュレーションが、0.2gのBB弾を使用し、初速が毎秒80m以下でなければならない事を示している。 前途の改正 銃刀法 によると、エアーソフトガンとして適法なパワーは、平地において気温が摂氏25度〜35度の環境下で0.2gBB弾を使用して、銃口から発射された直後の威力が0.989ジュールを超えない物と定義されている。例として、0.2gBB弾で初速85.2m/sの場合、計算すると0.2g×85.2m/s×85.2m/s÷2000=0.725904Jとなるので合法である。この計算方式を用いると、0.2gBB弾で初速99.4m/sまでが合法となり、それ以上の初速が出た場合、準空気銃の不法所持として罰せられる。 その他の装備ゴーグルを着用している限り、衣服の規定は無い場合が多いが、サバイバルゲームを扱う雑誌では軍用の戦闘服(迷彩服)に帽子やヘルメット、ブーツの払い下げ品や放出品、レプリカを着用し、手袋をするというスタイルを推奨している。 ジーパンにトレーナーといった、動きやすい平服でも参加はできるが、レギュレーションによって使用する銃に制限があったように、「ベトナム戦争当時のアメリカ軍及びベトナム軍の装備を再現すること」といった、いわば軍装ありきのゲームが開催される事もある。 ゲームにおける「死亡」 銃撃されるなどして失格になることを 死亡 という。死亡した参加者はゲームの行われている フィールド から区切られた、 セーフティゾーン へすみやかに移動しなくてはならない。死亡扱いのプレイヤーはフィールド内で存在していない事となるため、移動する時に仲間に情報を与えたり、装備や余った弾などを譲ったりすることはできない。また、セーフティゾーンから助言をしたり、フィールドに向けて弾を撃ってはならない。代表的な死亡の条件は次の通り。 飛んできたBB弾に当たることを ヒット といい、反対に、敵に弾を当てる(=射殺)事を ゲット と呼ぶこともある。 ヒットの詳しい規定は、ゲーム、チームのレギュレーションによって様々である。 ヒットした者は直ちに相手に聞こえる声で「ヒット」と宣言し、両手を高くあげるなどして自分が死亡したことを周囲に知らせなければならない。 ヒットかどうかの判断は自己申告であり、参加者の良心に任されているが、装備品や体の末端に当たったり、跳弾で勢いのなくなった弾に当たったりすると気づかないこともあるので、あまり悪質でない限りヒットの申告をしないのは「仕方が無い事」とされ、逆の立場なら許容すべきとされる。公正を期するため、大きな大会ではフィールド内に判定員が立ち、判定を行うこともある。 ヒットコールの聞こえない距離にいるプレイヤーから撃たれる危険性があるため、白旗やタオルなどを見せると良いとされる。 ヒットしたにもかかわらず、意図的に申告をしない行為や、それを行うプレイヤーは ゾンビ の蔑称で呼ばれる。しかし「当たった・当たっていない」の実態については当事者同士のみでしか感知できない場合が多く、水掛け論となる事が多い。このため当事者同士での解決を避け、代表者等の第三者に報告・判断を委ねる事を勧めるようにしているレギュレーションが広く採用されている。ゾンビの事実確認は難しいため、ゾンビに対する具体的な罰則を設ける例は少ない。しかし、ゾンビはゲームの楽しさを著しく阻害させる最悪のマナー違反とされ、ゾンビまたはその疑惑をたびたび起こすプレイヤーやチームは、参加の拒否・他チームから交流を断たれて試合を組んでもらえなくなるなどの事態に陥る。サバイバルゲーム愛好者のコミュニティは大人数のチームよりは少人数のチームが複数のチームと交流する事が多く、横の繋がりが多い。どこかのチームから追い出された者や、交流で問題を起こすチーム等の情報は自ずと周辺に広まる傾向がある。 有料のゲームフィールドでは、悪質なゾンビ行為をすると記録を残され、それ以降の利用を断られることもある。 至近距離において、相手に気づかれず明らかに自分の優勢が保たれている場合、相手の被弾による怪我を防ぐ為に「フリーズ!(動くな)」と声を掛ける事によって、相手にヒット宣言を要求する行為。フリーズコールを仕掛けられた者は反撃の権利を有する場合が多いが、危険を伴うためフリーズコール自体を非推奨ないし禁止するチームやゲームも存在する。 怪我を負わせる危険の少ないゴムやプラスチック製の模造ナイフを用い、相手に気づかれずに忍び寄って攻撃することを ナイフアタック という。ナイフアタックを受けたプレイヤーは「死亡」となる。武器による近距離攻撃を全面的に禁止し、素手によるタッチをアタックと認める場合もある。ただし、このような格闘戦形式のアタックは、とっさの反撃で怪我を負う場合や、判定の難しさからトラブルを招く場合もあり、禁止される傾向にある。 遊び方と勝利条件公式レギュレーションがない分、多種多様ではあるが、制限時間があるのは共通している。またヒストリカルゲーム以外など、一見して敵味方の識別が困難な場合はマーカーと呼ばれる色付きの布・テープ類を腕に巻く等して敵味方の識別が可能な状態にする。代表的なのとして次のようなものがある。 2チームに分かれ、互いに適当な場所に陣地を決め、旗を掲げる。その旗の付近からスタートの合図で動き出す。そして、敵の陣地にある旗に触れれば勝利となる。旗を奪って自陣に持ち帰れば勝ちとするレギュレーションもある。 一般的には、いずれの場合も敵を倒した数は関係ないので、例え一人になっても旗に触れるか旗を持ちかえれば勝ちであり、制限時間内にどちらのチームも条件を満たせない場合は引き分けとなる。 チームに分かれ、互いに適当な場所に集合し、スタートの合図で開始する。敵を全員死亡させれば勝ち。どちらのチームも制限時間内に敵を殲滅できなかった場合には、生き残った人数の多い方が勝ちとするレギュレーションと、引き分けとするレギュレーションがある。 全員が適当に散らばって、特定の経過時間(例:5分後に開始)や何らかの合図で動き出す。自分以外の全ての参加者が死亡すれば勝ち。 史実の戦闘や武力衝突を再現して行う、サバイバルゲームの持つ「戦争ごっこ」としての要素を極大化したゲーム。その頃に使われた軍服や装備品を考証し、忠実に再現して身につけることを要求されるのが特徴であり、勝敗そのものよりも「戦場の雰囲気を再現すること」に重点が置かれる。予めシナリオで勝敗が決められていることも多く、参加者はいかに史実上の戦いの兵士の役を演じるかが重要であるとされる。 ベトナム戦争 当時の衝突を再現するイベントが多く行なわれている。 トイガンメーカーやショップ等が所有する施設や、許可を得た廃建築物の中で行われる為、雨天や夜間でもゲームが行える。 |